龍が舞った-薬師寺-


          薬師寺見学をまとめてみました

  2003.03.04 西塔内陣特別拝観で西塔の中に入ってきました
  2003.03.30 大講堂落慶慶讃大法要・花会式に参加することができました
  2006.03.22 回廊復興工事が進行中でした



              薬師寺再建の歴史

 1976(s.51)  金堂落慶
 1981(s.56)  西塔落慶
 1984(s.59)  中門落慶
 1991(h.03)  玄奘三蔵院伽藍落慶
 1998(h.10)  世界文化遺産に登録される
 2000(h.12)  大晦日、平山郁夫画伯により「大唐西域壁画」が
          玄奘三蔵院伽藍の壁画殿に献納される
 2003(h.15)  大講堂落慶



2003.03.04 初めての薬師寺見学。西塔内陣特別拝観を目的にやって来ました
梅の花が迎えてくれました
東院堂 1976年に再建された金堂
東塔 一見六重に見えますが、実は三重の塔で
す。これは各層に裳階[もこし]と言われる小さい
屋根があるためで、この大小の屋根の重なりが
律動的な美しさをかもし出し「凍れる音楽」とい
う愛称で親しまれています。
1981年に再建された西塔
 
 西塔内陣特別拝観    3月1日〜3月21日
 
  1年間を通してこの時期だけ西塔の中に入ることができます。
  11:00 13:00 15:00 (各30分 公開)

  若い僧侶の方から薬師寺のこと、西塔のことユーモアたっぷりの法話をしていただきました。
  ただの見学だけでなくお話を聞くとよく分かります。この時期だけの特典ですよ!
  
  奈良の薬師寺(西塔の再建)

   薬師寺の西塔の再建に従事された方の記録です。
   高田好胤管主西岡常一棟梁のツーショットも載っています。
    
西塔と金堂 金堂と工事中の大講堂
2003.03.04 大講堂 完成を目指して最後の仕上げにかかっています



 2003年(平成15年)3月21日

      
奈良・薬師寺(松久保秀胤管主)の大講堂が完成!

  奈良時代の建物は東塔しか残っていなかった境内に、35年をかけて金堂、西塔、中門に加え
  て大講堂を古代の様式で復元。約1300年前の華麗な白鳳伽藍がよみがえった。不況で大口
  の寄付集めが困難だったが、故・高田好胤管主が始めた写経の納経料を建設資金に当てる
  「写経勧進」が結実した。

  般若心経の納経料は1巻2000円(当初1000円)で700万巻を超えた。
  大講堂の建設費は約50億円。
  73600枚の屋根瓦に「心」「空」などの1字を書く「一字写経」(2000円)も加えてまかなった。

  3月21日〜23日   落慶法要
  3月30日〜4月4日  落慶慶讃大法要 (ここ10年余の納経者ら約14万人に案内状を送る)

 2003.03.30 大講堂落慶慶讃大法要・花会式を見学に行って来ました。
         思いがけず法要の会場にも入ることができました。
         歴史に残る様子を目の当たりにして感動に胸がいっぱいになりました。

10:15am 薬師寺に着きました。法要は12:30pmからです。    ↑薬師寺拝観券
花会式期間中・・・ゆっくり境内を見てまわります
大講堂落慶行事のため境内が華やかに 西国薬師四十九霊場の出開帳を開催
西塔 東塔
西塔縁起・拡大 東塔縁起・拡大
金堂では「花会式
月光菩薩 草木染のお花が飾られています 薬師如来
日光菩薩  京都で織られた絹織物「錦幡」 ユーカラ織りの幡
10:45am すっかり準備ができました。法要は昼からです。
国宝:吉祥天女画像も・・・ 玄奘三蔵院伽藍
「壁画館」で平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を
見学。圧倒され、静かな気持ちになりました。
薄墨桜が上品に咲いています。後ろの建物で写経をします。
1998年 薬師寺は古都奈良の文化財のひとつとして世界遺産になりました 再びこの門をくぐって法要会場へ・・・
お稚児さんが待機中 天理大学の雅楽部 待機中
12:30pm 法要が始まりました。屋根の上の鴟尾(しび)に白い布がかかっています。
伎楽が奉納されました
伎楽は奈良のお寺にぴったりです
大講堂の再建に合わせ、法衣・袈裟も復元。草木染を使い迷彩柄を工夫
     (袈裟:縦・約2m 横・約1m 大げさの語源にもなる)
履物も変わっています
お稚児さんの行列
金堂から龍が・・・
雌雄の龍が出てきました
左の龍 右の龍
金色の鴟尾(しび)が青空に輝いた時、西塔の上に「虹の輪」(日の傘)が出ていました。
引き続き「散華」です。話には聞いていましたが始めての経験です。
夢中で写真を撮っていると係りの人が何か手渡してくださいました
頂いた一枚の「散華」です。いい記念になりました。
今度は舞台で「声明」が始まりました。声明が境内に響きます。
思いもよらない落慶法要の一部始終を目の当たりにして「薬師寺」がより身近になりました。
何か因縁があるのかな・・・?
一人一人を大切にする雰囲気を感じました。
普段の生活とはかけ離れた経験でした。
「LUMIX CLUB PicMate」でスライドショー「龍が舞った-薬師寺-」を作成、ご覧ください。
「LUMIX CLUB PicMate」がリニューアルされ見えなくなっています。残念!



2006.03.22 3年後、再び薬師寺にやって来ました。
梅が満開でした!
大講堂の両側の回廊が工事中でした
東塔と金堂 一文字写経瓦」に協力してきました
大講堂の後堂(うしろどう)と呼ばれる堂内北側

釈迦十大弟子像
釈迦を表す仏足石(奈良時代・国宝)を中心に
お釈迦様と語らうように安置されている
               
(2003.03.15開眼)
国語の教科書に載りました。
千年の釘にいどむ」(内藤誠吾)という物語。
西塔の復元にあたって、四国・松山の刃物鍛
冶師、白鷹幸伯さんが古代の技術を生かし、
千年長持ちするという和釘をつくったことを紹
介する話。
薬師寺白鳳伽藍復興用材について
東塔水煙模型・尊い塔が火災にあわぬようにとの願いが水煙という形で祀られています。水煙に透かし彫りされた24人の飛天は笛を奏で、花を蒔き、衣を翻し、祈りを捧げる姿で、晴れ渡った大空に、み仏を讃えています。
蓮が雨で浮かび上がってきています。蓮池の中の玄奘塔です。
いろいろな顔を見せてくれる薬師寺です。今度はどんな出会いがあるのか楽しみです。

 

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(2006.09.22作成)